実は一括見積もりサイトは、登録料や月額費用を払えばどんな塗装業者でも登録できてしまうサイトが多いです。
中には技術の確かな業者もいるでしょうが、同時に職人歴の浅い技術が低い業者、クレームが多発している業者も混ざっています。
一括見積もりサイトの運営側からすれば、登録料や月額費用を払ってくれるならどんな業者でも良いので、業者ごとの実績や技術など把握していないのです。
もちろん現地調査に来る業者をお客様が選ぶことはできません。
一括見積もりサイトで塗装業者を見つけるということは、良い業者が来るか悪質な業者が来るかは運任せなのです。

一括見積もりサイトは、塗装業者から以下のような多額の費用を搾取しています。
・登録の際に20〜30万円という高額な高額な登録手数料を徴収
・毎月の月額費用として1万円〜10万円を徴収
・皆様からのご依頼を紹介する仲介手数料として、紹介1件につき1万円〜2万円を徴収
・紹介が成約に至った場合、工事金額の約20%程度を成約報酬としてを徴収
皆様が無料で使用している一括見積もりサイトの裏側では、実はこれだけ多額の費用が発生しています。
そのため、ぼったくりのような高額請求をして上記の費用を賄おうとする塗装業者が横行しているのです。

塗装業者からすると、自分に工事依頼の紹介が来たということは、他社にも紹介が来ているということです。
つまり、一件のご依頼を一括見積もりサイトに登録している塗装業者同士で奪い合うのです。
奪い合いになれば、やはりどうしても他社より安い金額でないと勝ち目が薄くなります。
そうなれば、前述のように運営会社に多額の手数料を支払わないといけない上に、無理な値引きをして成約に漕ぎつけようとします。
一括見積もりサイトに振り回されて、せっかく成約したにも関わらず、本来塗装工事に必要な費用が全く足りていない状況で何とかして依頼をこなさなければなりません。
そこで、必要な工程を省いて人件費を浮かせる、塗料を必要以上に希釈して材料費を浮かせるなどの手抜き工事が横行しているのです。

一括見積もりサイトから見積もり依頼を送信すると、個人情報が複数の塗装業者に伝わります。
そして、サイトから依頼の紹介をもらった塗装業者は我先にと電話をかけてきます。
結果、皆様は頻繁に電話対応をしなければならなくなり、塗装業者は住所・氏名・電話番号などの個人情報しか情報をもらっていないので、毎回ゼロから工事内容の説明をしなければなりません。
早い時には問い合わせの10分後から電話ラッシュが始まり、長ければ半月程度も営業電話が続くそうです。
悪質な業者の場合、夜の9時や10時でも構わず電話をかけてくることもあるようで、多くの方がこの電話ラッシュに疲弊しています。

中には善良な一括見積もりサイトもあるかもしれませんが、多くの一括見積もりサイトは皆様からの依頼内容、そして紹介する塗装業者に対して無関心・無責任です。
皆様と塗装業者の間で何かトラブルが起こっても、「紹介しただけなので当社は関係ありません」と取り合ってくれません。
また、塗装業者と連絡が取れなくなった、支払いはしたのに塗装業者が来てくれない、など塗装業者と直接やりとりができない状況になっても同様です。
トラブルに対して責任を持たない・うやむやにされやすいのは、一括見積もりサイトを利用する大きなデメリットです。